D4エンタープライズのMSXサイト「プロジェクトMSX」で、上記キャンペーンが展開されています。
海外や故障対応などのため残していた本体250台を、25%引きで販売することとなっています。
金額は1万5000円程度となりますので、かなりお得に購入できることになります。
筆者自身も、定価で初期ロットの本体を購入し、横書きなのに左開きの説明書を送ってこられた経験がありますが、それ以外は何の問題もなく使えております。ありがたいことですね…。
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メタルギアの「石油を作る」微生物は実在した!?
石油(軽油)を作る微生物。そんなものがいるわけがない! と、1990年当時の我々は誰もが思ったことでしょう。
MSX2版「メタルギア2 ソリッドスネーク」にて、ストーリーのキーとなる微生物(単細胞藻類)「ボツリオコッカス・オズマ・ブラウニー」(通称「OILIX」)というものが登場します。
培養技術の改良で低コストで大量に生産することができ、石油代替エネルギーとして充分の期待がもてるバイオマスである。藻1キログラムから0.8キログラムの原油が抽出できる。その原油の中から約70%のガソリンと25%の航空燃料が得られる。ガソリンはオクタン価96というハイレベルである。(「メタルギア2 ソリッドスネーク」プレイヤーズマニュアルより)
そして、まさかの現実化。
日経新聞の記事をわかりやすく紹介している「にっけいしんぶん新聞」さんで紹介されています。その名も「シュードコリティスティス」。
で、その能力ですが、
中性の培養液中で光を浴びると軽油を作り、重量の20-25%までためることが可能といいます。
と、「OILIX」に比べるとまだまだというところですが…。単細胞藻類であるところまで一致しています。
これが「日本の温泉から発見された」というから驚きです。
ゲームでは、核戦争の引き金として、この微生物の培養方法の奪い合いを行うストーリーです。
核を搭載した二足歩行戦車がメタルギア…はっ!
日本には既にメタルギアがいるではないですか!
すいません、最後のはネタです。
「シュードコリティスティス」は、まだまだ質は良いものではなく、これからの発展が期待されるところではありますが、現実のエネルギー危機を救う一助になることを願ってやみません。
1チップMSXにまつわるお話(後)
今回は、1チップMSXを書き換えて使いこなす(=MSX2にバージョンアップする)ために必要なものを紹介していきたい。
まずは、普通にMSX1として使うための方法を見ていきたい。
1チップMSXのセット内容を見る限り、MSXとして使うために最低限必要なものは以下のようになる。
- ビデオ入力端子を備えたテレビ
- PS/2用キーボード
これに加え、MSX用ジョイパッドやゲームカートリッジを使用することで、楽しみの幅が広がることになる。
SDカードをディスクドライブとして使用可能なので、ディスクを使いたい場合で、実機で使っていた外付けディスクドライブがない場合は、これが必要になる。
もちろん、これだけでは1チップMSXは本当に「MSX1相当のハードとしてしか」使うことができない。
前回も述べたとおり、1チップMSXの最大のウリは「ハードの変更」である。
1チップMSXに使われているのはハードウェアの内容を書き込んで動かすための「FPGA」と呼ばれるチップで、これに対してプログラムやデータを書き込むことで、まさに「任意の」ハードとして使うことができる。
しかし、アスキーの1チップMSX予約受付サイトを見ていると、
・FPGA入出力ピン(40ピン、および10ピン)
という記述があるにも関わらず、
ケーブル類は付属しません。必要なケーブルは、各自でご用意ください。
FPGA入出力をつかさどるはずのケーブルが添付していないのである。
また、Windowsパソコンがないとハードウェア言語がコンパイルできない。さらに、1チップMSXとパソコンをつなぐためには、パソコン側にプリンタポートが必須となるため、必要なものは以下のようになる。
- Windows98以降を搭載したパソコン
- パソコン側にプリンタポート
- ケーブル
このケーブルはダウンロードケーブルと呼ばれ、パソコンからFPGA側にデータを書き出すために必要なものだ。
さて、このケーブル。どうやって手に入れれば良いのだろうか。
アスキー側では1チップMSXは、MSX2へのバージョンアップが可能と説明している。
MSX1からMSX2へのアップグレードを行うための「MSX2バージョンアップキット(仮)」(書き替え用ケーブル、およびデータCD-ROMが付属)の商品化と販売も検討している。
どうもこのケーブルが、その正体らしい。
またそのほかに、完成品を購入する、自作するといった手段が考えられる。しかし、一番お手軽で保証つきなのは先の「バージョンアップキット」付属のケーブルということになるのだろう。これを使用してWindowsから書き込むことによって、1チップMSXはMSX2としても使用可能となる。
今から1チップMSXを使って遊ぼう、と思った場合で、MSX2がほしい場合は、1チップMSX以外にWindowsパソコンやら何やら、様々なものを買い揃える必要が出てくる。
もっとも、ネット環境があって予約必須という時点で、高確率でこのハードルはクリアできるのだが、Macのみを使用している場合など、使えないケースが多々発生すると思われる。
中でも一番多くの人がつまづくであろうポイントが、「ケーブルの入手」であろう。
一番手っ取り早い方法は、上記のバージョンアップキットを購入する方法であろう。実は、MSX2にバージョンアップするために、どうしてもバージョンアップキットを購入しなければならない、ということはないのである。
ケーブルは自作可能で、そのための情報は公開されている。実はMSX2への変更は、自力で言語を書き換えて入れることでも可能になる。
MSXAにしてみれば、自分でやることでかえられる分の値段をとりたくなかったのだという。ケーブルを添付すると、本体価格が結構なアップとなってしまうらしい。
自作可能なケーブルが何故そんなに高いのか、と思われるかもしれないが、量産体制のないものである上、アルテラ社純正のケーブルは、驚いたことに25,000円くらいするのだというから大変なことだ。互換ケーブルでも1万円以上。自作キットはその半額だ。
手軽な手段とはいえ、チップを書き換えるための手段として、かなり大掛かりな仕掛けが必要になるのは間違いなさそうだ。
1チップMSXにまつわるお話(前)
いよいよ予約受付が開始された1チップMSXだが、この得体の知れない物体には謎がいくつも潜んでいる。それをひとつの記事で全て解明することはできないので、2回に分けて書いていこうと思っている。
なお、この記事を書いているのはド素人であり、ここに書き記したことすら知識の受け売りなので、間違っている可能性が高い。それだけ正確な情報を伝えきれていないということを、危機感を持って認識してほしいということもあるが。
まず今回は、1チップMSXの理念・長所について説明していきたい。
現状で、ただ「1チップMSX」という表現がされていることもあり、多くの人の認識では「19,800円もするMSX1」だとしか思われていないような気がする。
実は非常にエポックメイキングなものである。
1チップ化にあたり、MSXのハードウェアを再現するのに使われているものが「FPGA」と呼ばれるこのチップそのものである。ハードウェアそのものを記述する言語「VHDL」を用い、ハードを表現したプログラムを作って、このチップに書き込むことで、それこそ「任意の」ハードとして使うことが可能になる。
この手法を用いることで、「1チップ化」だけでない先のことを見据えたことが可能になる。
たとえばMSXの新規格を提唱して発信したり、MSX以外のほかのハードをエミュレーションしたり。ソフトだけでなく、ハード側からも変えていくことができる。
当初はMSX1相当のハードが搭載されているが、MSX2へのバージョンアップも予定されている。
なぜMSX1で止まっているのか。いちいちMSX2にバージョンアップさせる意図は何処にあるのか。
まだMSX2のエミュレーションが完成していないというのがあるようで、その原因は、どうもスピードが足りないからではないようだ。スピードは出そうと思えば、ターボR以上も出るらしい。いま最も苦労しているのは、画面表示周り(VDP)のスピードが正確に出ないところだという。
まだチューニングにも時間がかかるようだが、それ以上に、「書き換え」そのものをしないと使えないような仕組みを作ることで、多数の人に「書き換え」を楽しむことを知ってもらいたい、というのがねらいのようだ。
ゲームを凄く速くしたり遅くしたり、キャラを強くしたり…。ゲームをちょっと改造するような楽しみを、ハードでも提供するために生まれているのが「1チップMSX」、という考え方もできる。
たとえば、MSXで有名なのが「横1列にスプライトが5つ以上並ぶと消える(モード1時)」という制限であるが、聞けば、これは表示ループ部分の数値を書き換えるだけで、撤廃できるのだという。
もちろん、いままでMSXの枷になってきた様々な制限を撤廃したり、新たなハードを追加したりということも、対象により難度は異なるが、実現することが可能なのだそうだ。ただ、容量には制限があるため、あまりたくさんのハードを入れたり、複雑なものを入れることはできないのだという。たとえばMSX「2」程度のものが入るくらいである。しかし、同程度の規模の他機種なども、共通部分を流用することで、実現の可能性が出てくるのではないかと推測される。
1チップMSX以前にも、FPGAの実験ボードとしての製品はいくつか出ている。しかし、身近には同様の製品がないせいで、イマイチ凄さが理解できない状況にあるのではないか。
今回使用されているチップの容量はかなり大きい部類に入る。12万ロジックゲート、と書いて分かる方はごく少数かもしれないが、多数の構成部品からなるMSXを再現できる容量である。
また入出力端子を豊富に備え、一般にそろえるのが面倒な電源まで付属している。この時点で、入門用としては最適、かつ価格も他のFPGAボードに比べると数分の一に抑えられている。これも聞いた話になるが、この方面の技術に明るい方であれば、通常こういうボードを作った場合、49,800円くらいが妥当だと判断するという。
また、1万台限定という数字であるが、チップの卸価格が非常に安く抑えられており、市場を壊すためということが考えられる。もっとも、安いという基準は現時点でのものであるから、技術の進歩によりチップが進化することを考えれば、発売が遅れれば遅れるほど価格面での格差は縮まると考えられる。
今まで、MSX本体を改造するにはハードウェアの知識と半田ごて、本体を開けるという勇気、そして破壊のリスクを負う責任が必要だった。1チップMSXの登場で、実機ですら難しかったハードウェアを触るという感覚が、恐らくもっとも簡単に得られる手段となることは想像に難くない。
しかし、MSX2へのバージョンアップを含め、書き込みには意外なハードルが用意されているのだが…。これについては次回。
1チップMSX予約開始
5/20より、1チップMSX(1ボードMSX)の予約受付が開始されました。
8/20までに5000台以上の予約が集まれば、商品化決定となります。商品の発送は秋…ということは11月でしょうかね。
予約台数は開始3日目にして700台を突破していますが、まだ5000台には遠い状況。予約しないと手に入りませんので、ほしい方は予約をして待ちましょう。
2足歩行ロボット…戦車ではありません
Mマガ3号がヤバい件について
4/28発売「MSXマガジン完全保存版3」の内容がほぼ完全公開(公式サイトのPDF)されました!
ゲームソフトはプリンセスメーカーをはじめ強力ラインナップですが、俺の注目は何といってもワンダースワン最強のシューティング「ジャッジメントシルバーソード」の源流、「完全攻略キョクゲン」!
さらにコナミとのタイアップ実現! メタルギアの小島秀夫氏、SCCの神様上原和彦氏のインタビューまで!
全文に「!」がついてしまう勢いで、これはもう買うしかないという勢いでございます。
今回のMSXPLAYerは、かなりのスピードアップが為されたそうなのでこちらも期待ですね。
しかし…目次をPDFそのままで公開するとはなかなか恐ろしいことを。
MSXイベント「MSX WORLD 2005」開催決定
久しぶりのMSXイベントとなる「MSX WORLD 2005」が、5/8(日)に新築ピカピカの秋葉原ダイビルにて開催されます。
もし万が一、MSXに関する出展物をお持ちでしたら、好立地にもかかわらず2000円にてサークル参加可能ですので、この機会に是非。
一般参加は無料、MSXにまつわる公演との2本柱で開催されるとのことなのでこちらも楽しみです。
MSXマガジン永久保存版3の発売日が決定
MSXマガジン公式サイトに、情報が掲載されました。4/28発売決定であります。
ここに出ていないネタで、他にも色々載るようですよ。期待しましょう。
GBA版ゴエモン新作にスペースマンボウが!?
MSX2用シューティング「スペースマンボウ」が、ゲームボーイアドバンス版「傑作選!がんばれゴエモン1・2 ゆき姫とマッギネス」に収録されているとのことです。
ただし、これを遊ぶためには
・ニンテンドーDS(アドバンスやSPは不可!)
・ニンテンドーDS版「ゴエモン」
・GBA版「ゴエモン」
以上3つを用意し、DSスロットとGBAスロットに上記2作品を、それぞれ挿入した上で起動するというなかなか厳しい条件。
しかし何処まで遊べるかは不明なので、プレミアがついているスペースマンボウとはいえ、もう少し情報が欲しいところです。全編遊べるなら、思わず買ってしまうかも…。