石油(軽油)を作る微生物。そんなものがいるわけがない! と、1990年当時の我々は誰もが思ったことでしょう。
MSX2版「メタルギア2 ソリッドスネーク」にて、ストーリーのキーとなる微生物(単細胞藻類)「ボツリオコッカス・オズマ・ブラウニー」(通称「OILIX」)というものが登場します。
培養技術の改良で低コストで大量に生産することができ、石油代替エネルギーとして充分の期待がもてるバイオマスである。藻1キログラムから0.8キログラムの原油が抽出できる。その原油の中から約70%のガソリンと25%の航空燃料が得られる。ガソリンはオクタン価96というハイレベルである。(「メタルギア2 ソリッドスネーク」プレイヤーズマニュアルより)
そして、まさかの現実化。
日経新聞の記事をわかりやすく紹介している「にっけいしんぶん新聞」さんで紹介されています。その名も「シュードコリティスティス」。
で、その能力ですが、
中性の培養液中で光を浴びると軽油を作り、重量の20-25%までためることが可能といいます。
と、「OILIX」に比べるとまだまだというところですが…。単細胞藻類であるところまで一致しています。
これが「日本の温泉から発見された」というから驚きです。
ゲームでは、核戦争の引き金として、この微生物の培養方法の奪い合いを行うストーリーです。
核を搭載した二足歩行戦車がメタルギア…はっ!
日本には既にメタルギアがいるではないですか!
すいません、最後のはネタです。
「シュードコリティスティス」は、まだまだ質は良いものではなく、これからの発展が期待されるところではありますが、現実のエネルギー危機を救う一助になることを願ってやみません。